堺市社会福祉協議会西区事務所と西区さかいボランティア連絡会の共催事業として、「西区ボランティア講座」が8月27日(金曜日)にウェスティ7階セミナールームにおいて開催され、すでにボランティア活動をしている方、ボランティア活動に関心のある方など99人(活動発表者らを含む)が集いました。
今回は「趣味や特技を活かしたボランティア活動」にスポットをあて、趣味や特技を活かしてボランティア活動している2組より「ボランティア活動を始めたきっかけ・活動内容・活動を通しての体験談・特技披露」を活動発表いただいた後、参加者との質疑応答を行いました。
1組目は、ジャグリング・マジックの特技を活かしてボランティア活動をしている森恵子氏より「マジック・ジャグリングのワークショップがあることを知り、50の手習いで参加されたのが活動参加のきっかけで、現在はアシスタント兼盛り上げ役のご主人と一緒に、幼稚園、保育所、小学校、子ども会、高齢者の集い、障害者施設など幅広く活動されている」とのこと。「活動先で観客の中に知り合いを見つけたり、後で声をかけていただくとうれしい。今日はどんな方が見てくださるのかと思うと毎回ワクワクするし、常にもっと喜んでもらえるように上手になりたいという意欲が沸いてくる。そして、ボランティア活動をしながら、実は自分が一番楽しんでいることに気づく。誰かのためでなく、自分のためにさせていただいていると感じている」とのことでした。質問コーナーでは、「ジャグリングやマジックはどれくらい練習すればできるようになるのか、道具などはどこで購入するのか」などの質問にご回答いただきました。
2組目は、フルート演奏などの特技を活かしてボランティア活動している鳳フルートアンサンブルの皆さんより「26年前に4人の同好会として発足し、2年後にはメンバーが10人に増え、昭和63年の招待演奏をきっかけに口コミで出前演奏がスタート。現在はフルート10数人とピアノ、ベース、リズム楽器が基本編成で、クラシック、ポピュラー曲、演歌、童謡、アニメ曲などをレパートリーとし、フルート演奏のほか、マジックや創作紙芝居、リズム遊びなども取り入れ、学校、幼稚園、高齢者施設、地域のいきいきサロンや子育てサロンなどに年間20数ヶ所の出前演奏を行っている」とのこと。「出前演奏先で喜んで下さるのが一番の励みになる。例えば、幼稚園で子どもたちの知っている曲を演奏したときの元気な歌声、マジックを見たときの歓声、高齢者施設で昔懐かしい曲を聴いて涙される場面に接するとこちらが励ましを受けた気持ちになり、もっともっと喜んでもらいたいという思いから、聴いていただく方の年齢層や催しに合わせた選曲や、最後まで興味をもっていただけるプログラムづくりに力を注いでいる。そして、出前演奏活動を通して、最初の出会いから、だんだん輪が広がって、それが20数年の年輪になってきているのを実感している」とのことでした。質問コーナーでは、「一般参加できる定期演奏会は行っていないのか、どれくらい練習しているのか、活動を続けるうえでの悩みはないのか」などの質問が出され、活動上の悩みと喜びということで、メンバーには仕事をしている方、子育て中の方もおられるし、母親・妻・嫁などさまざまな役割をこなしながら、皆がそれぞれ何とかやりくりし練習に参加しており苦労もあるが出前演奏先で喜んでいただくと救われる。やはりボランティア活動は自分のためにしているのだと思うとの回答がありました。
当日実施の参加者アンケートから、「実際ボランティア活動をしている方の体験談(生の声)が聞けて良かった」「生き生きと活動されていると感じた」「自分のためにボランティア活動しているという発表が印象的でした」「自分にもできることがあればと感じた」などの意見が寄せられました。







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